愛実の場合

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寒くて、足が痛い。 涙さえ、乾いて、凍りつきそう あの、家に、帰りたくない。 私が、いなくなっても 誰も、気にも止めないだろう。 しまった。アルバイトで、内緒で 貯めたヘソクリばれてなきゃいいな。 夜に、なって様子を見に行って 酔っ払って寝ている隙に ヘソクリを持って逃げよう。 バイトも、辞めよう。 私が、いなくなったら、 鬼と悪魔が、行くかもしれない。 度々、バイト先に、お金の無心を しに行っていた。 そのために、バイト先に、迷惑をかけて 何度クビになっただろう。
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