散歩

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とある日曜日。 「じゃ、行ってくる~」 「はいはい、よろしくね」 母さんに見送られて玄関を出た。 俺の朝は早い。 早朝のまだ誰も活動していない時間帯から、こうして体を鍛えてるワケで…。 ワンワンッ!! キューン、キュゥンッ、ウ~ワンッ! そんなワケないだろ。 愛犬『ハッピー』が、こうして俺様をお呼びだ。 「おはよ、ハッピー。散歩行こうな~」 ハッピーは、小学生の頃に俺が拾って来た雑種犬だ。 小学生の頭には最高に良いと思われた名前も、今思えば呼ぶときに少し恥ずかしい気持ちもある。 今時、ハッピーとか。笑。 まぁ、ハッピーはちょっとおバカな所のある憎めないヤツで、特徴は眉毛な模様の毛があるところだ。 賢ければいいんだけど、おバカなのに眉毛犬だからな…親に言わせると俺と似てるらしい…そんなバカな~笑。 拾って来た人間の責任として、ハッピーの散歩は俺の担当だ。 ちなみに餌をやるのも俺だし、しつけも俺。 まぁ、可愛いから嫌じゃない。 元々、動物が好きだしいいんだけど、今朝は寝不足気味で辛い朝なんだよね。 なんでかって…アニメをリアタイで観たいが為で。 ちゃっかり俺は両親の血を濃く受け継いでいた…。
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