夢と現実

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青年が住んでる街では、とある噂で持ち切りになった。 「ねぇ、危険ドラッグに手を出して事故った人いるんだって?」 「今その話ばっかだよな。ドラッグキメて運転してたんだろ?」 「どうやら車に轢かれた子も薬やってたみたいだよ」 「なんだよ、どっちもヤク中かよ」 「確か例の桜の木の下でだったよね?」 「そうそう、女の子ひとりで何してたんだろうな?あんな所で」 「ヤク中の考えることなんざ、俺ら常識人には分からねーよ」 「そうだよなぁ。もう枯れて咲かない桜の下で花見なんて、普通は考えられないよな」 「本当にね。普通の桜の木でも、真冬の今じゃ咲かないというのに」
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