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3 小さな箱
俺らの話をする前に
小さな箱の世界の話をしよう
小さな箱の世界では
何にでもなれる自分を偽れる世界
不器用な俺達は何者にもなれず
素直にこの世界を生きた
結果、傷つき傷つけた
小さな箱の世界では
何度でもやり直せる
それがこの世界
良い事なのかもしれないが
悲しい事なのかもしれない
小さな箱の中で名前を捨てず
生き抜く人々がいる
その人々には物語が生まれる
カッコ悪くても、卑怯でも、臆病者でも
そんな者たちの不器用な物語
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