~出会い編~

3/4
269人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
通された部屋は二階にある小綺麗なサッパリした6畳間。 何故この部屋? どう見ても慎の部屋ではなく、彼の部屋だった。 棚には小難しそうな大学関連の物と思われる本が…。 「はい、お茶~どうぞ~」 「どうも…」 相手は逢坂真生(おうさかまお)と言うらしい。 慎の兄と名乗った。 顔は慎とあまり似ていない。 男に美人というのも違うかもしれないが、先日告白してきた学内で有名な美人上級生よりも妖艶?な雰囲気がある。 第一に、格好がヤバイ。 純白のボタン、もう少し止めた方がいいのでは? 白い胸元が見えそうで見えないとか…。 カーゴパンツから覗く膝下の白く細い足も同じ男とは思えない。 クラスの女子よりも下手したら細いかもしれないのだ。 真面目な蒼真も一応は思春期男子。 ちょっとドキドキソワソワしてしまう。 相手は男。相手は男だぞーっ! 心の中で叫んでみたり。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!