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通された部屋は二階にある小綺麗なサッパリした6畳間。
何故この部屋?
どう見ても慎の部屋ではなく、彼の部屋だった。
棚には小難しそうな大学関連の物と思われる本が…。
「はい、お茶~どうぞ~」
「どうも…」
相手は逢坂真生(おうさかまお)と言うらしい。
慎の兄と名乗った。
顔は慎とあまり似ていない。
男に美人というのも違うかもしれないが、先日告白してきた学内で有名な美人上級生よりも妖艶?な雰囲気がある。
第一に、格好がヤバイ。
純白のボタン、もう少し止めた方がいいのでは?
白い胸元が見えそうで見えないとか…。
カーゴパンツから覗く膝下の白く細い足も同じ男とは思えない。
クラスの女子よりも下手したら細いかもしれないのだ。
真面目な蒼真も一応は思春期男子。
ちょっとドキドキソワソワしてしまう。
相手は男。相手は男だぞーっ!
心の中で叫んでみたり。
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