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真っ暗な部屋に地声で帰宅を告げながらリビングの明かりをパチリと点ける。 お弁当屋の袋はテーブルに、コンビニの袋はそのまま冷凍庫に待機させて髪を一つに結わえる。 さぁ、 お湯を溜める時間を堪えていざ行かん。 ストレスフリーの世界へ。 一先ず洗顔だけ済まそうと洗面台の蛇口を捻る。 「…あれ?」 おかしい。 先程人指し指で押した給湯器のリモコンは確かにONになっている。 しかし[燃焼]の横の赤い光が点灯していない。 蛇口から流れ出るのはいつまで経っても氷を溶かしたような水だけだ。 何度かONとOFFを繰り返しても結果は変わらなかった。 私は現実にしたくない予感を背負いつつもスマートフォンをタップする。
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