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どんなに足掻いても、悠太との未来はもう見ることが出来ない。
その現実が、私の心を押し潰していく。
心なんてなくなってしまえばいい、と思った。
絶望の底に沈んでいく私に、悠太の声が聞こえた。
『…まだ美優と付き合う前、偶然あいつに会ったんだ。
お互いに恋人がいなかった事とお酒の力もあって、気づいたらそういう流れになっていた。
そして先日、急に目の前に現れたあいつは妊娠してた。お腹にいる子供の父親は俺だと。否定は…出来なかったよ。
だけどこれだけは信じて欲しい。あいつとはその日以来会ってなかったし、連絡も取りあってなどいなかった。俺は美優だけを愛してたし、今でもおれは…』
「やめて!」
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