男なんて…

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気づいた時には、そう叫んでいた。 その先の言葉はもう聞いてはいけない。 聞きたくなかった。 悠太は私を裏切っていたわけじゃなかった… たとえそうだとしても、それが暗闇を照らす光になる? この絶望の淵から立ち上がる希望になるの? ううん…ならない。 きっと、今以上にお互い辛くなるだけだ。 今から別れる女に対して優しい言葉なんて、毒にしかならない。
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