雨、あがる……

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冷蔵庫の前にしゃがみこんでいる私を見て、雷の音と停電に驚いたと勘違いしたのだろう。 「腰、抜けたのか?」 「違う…これはその、それとは関係なくて…」 頼人に腕を掴まれ支えられるようにして立ち上がると、すぐ正面に立つ頼人との距離はあまりにも近かった。 息苦しさのせいで顔を横に背ける。 暗がりの中でも、頼人の持つスマホの明かりでお互いの顔は見えている。 頼人の温もりが腕から急に消えると、今度はその手が違う場所に触れた。 「…!!」 「熱は………なさそう、だな。」 「う、うん。」
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