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ついつい遊んでしまった。
でもあなたがニコニコだから、私も嬉しいわ。
あ、そうだ。
そうよ、あなたに伝える方法があるじゃない。
あれならちゃんと私の気持ちが伝わるはずよ。
『……』
私はとっても上機嫌でいつもののようにあなたの傍へと急ぐ。
あなたはいつもののように私のために朝ご飯を用意してくれているの。
「はい、ノラおはよぅ」
振り向くあなたへ、私から取って置きの思いを込めて贈るわね。
『にゃー』
「ぎゃぁぁぁぁぁっ!!」
へ?
突然鳴り響く叫び声に私はその場で萎縮して固まる。
「なんてモノ持ってくるの、ノラっ?!」
今まで見たことのないあなたの形相に私は心臓が止まりかけた。
慌ててあなたの前から逃走したくらいよ。
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