足が短い女

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「ハッキリしておこう。レオナルド、我輩は貴様の相棒であるヒューガ・エストラーダを殺した。貴様はその理由を知るためにここに来た。そうであるな」 「ああ。付け加えれば、テメェは包み隠さず話すと明言した」 「まだ我輩を疑うか。客人をもてなすつもりで招いたというのに」 小さく溜息を吐きながらサイドテーブルに手を伸ばすJV。 握ったのは二本のペットボトル。 うち一本をレオへ放り投げた。 右手で掴み、パッケージを見るレオ。 ゲータレードとかいったか。 アメリカンな毒々しいオレンジ色の液体が詰まっている。 「飲むがいい。催眠薬の類などは入れていない」 「そこまで疑っちゃいねぇよ」 二人は同時にキャップを開けるが、JVは既に少し飲んでいたようで、開封音を鳴らしたのはレオだけだ。 そして同時に口を付ける二人。 日光に当たっていた生温さもあって、その液体の甘ったるさはやたらと口に残る。 「まずいな」 「そうか? 我輩は好きだが」 「狂ってやがるぜ。……で、だ。テメェが狂ってるのは味覚だけじゃねぇって俺は思ってるわけだが」 「我輩は常に正気である。もちろん昨日の一件も含めてな」 「冷静に考えた結果、クソ女を殺すべきという結論に至った、と?」 「うむ」 「奴は何者だ?」 ゲータレードに口を付けるJV。 それに倣い、レオもまた一口消費した。  
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