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黒田明は茶系のスーツで身を包んでいたが、Yシャツ、スラックスを脱いだら、まさに腹を減らした狼を彷彿させたような体型をしていた。
腹筋はモコモコと膨れているし、足はカモシカのようにスラリと引き締まっていた。それに黒いブリーフ姿が妙に決まっている。
田中理沙は新聞紙の上で中腰になって、自力で逃げ出そうと必死になっていた。
このままじゃ、本当に強姦されちゃうわ…
何とかしないと、でもどうすればいいのよ…
下着姿の田中理沙はもう泣きたい状態だった。
あ、あれ!?…
黒いブリーフ姿の黒田明が、急に目の前でうずくまり苦しい表状をしはじめた。
う、ううー、は、腹が痛い、こんな時について
ねえぜ、
黒田明は普段から便秘気味の体質だった。急に数日分の便が胃腸の中で動き出してしまったのだ。
おい!急に腹が痛くてたまらねー、ちょっと奥の便所でクソして来るから、それまで逃げるんじゃねえぞ!
よほど我慢が出来なかったのだろう。黒田明は黒いブリーフ姿のままでスタッフルームのドアを開けてトイレに駆け込んでしまった。
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