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真実は家族にも言えない。
避暑地で暮らす祖母にだけ告げる。
祖母宅からの帰りに、彼はある問題を抱えた夫婦と出会う。
彼は自問自答を繰り返しながら、彼にできることを行い、少しずつ進んでいく。
避けられない死に向かって。
『CINEMAS』より
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フランソワ・オゾン監督が「死の三部作」と称したうちの一作です。
※二作しか作られてないのですが。
恋人との別れ、家族との別れ、仕事との別れ、それまでの生き方との別れ・・・・
それらを通して、主人公の中にある筋の通った美学が垣間見えます。
よくある死の病に侵された主人公の、泣ける映画でないことだけはお伝えしておきます。
メルヴィル・プポーが演じる主人公が端正な顔立ちでかっこよく、彼の恋人(男性)もチャーミングでかわいい。
私が観た映画の中では最も美しいゲイカップルです。
少しだけラブシーンもありますが、こちらの映像も丁寧に描かれていて切ないです。
生身のラブシーンは苦手な私でもうっとりと眺められます。
ちなみにオゾン監督はゲイであることを公表しています。
プライベートがどうかは知りませんが、映画を撮るうえではものすごい面食いだと思います。
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