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互いに挨拶を済ませる。
これから始まるであろう長い戦いのその幕開けに。
さて、とこぼし、ブライはきびすを返す。
白衣をひるがえし、二、三歩進むと周囲を見回す。
「感激ばかりもしていられないな」
そしてまたくるりと向き直す。
両腕を肩の高さで左右にばっと広げると、子供っぽい笑みを張り付けたにやけがおで、今にも溢れ出しそうな気持ちの高ぶりを押さえながら、ブライは言い放つ。
「それじゃあ早速、ダンジョンとやらを作ってみるとしよう!」
わくわくが止まらない。
ドキドキで破裂しそうだ。
あらゆる感情が渦を巻き。
あらゆる思考が駆け巡る。
やりたいことが山程ある。
やられたいことも山程ある。
自身を用いて実験の限りを尽くし。
世界を利用して実験の限りを尽くし。
探求心を満たし。
好奇心を満たし。
誰もが見たことの無いような、恐るべきダンジョンを作り上げるべく、ブライは動き出す。
「さあ、何から始めようか」
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