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「ところで、ダンジョンというのは何ができる感じなのかな？」
ブライは訪ねる。
目の前に浮かぶ球体。
このダンジョンの心臓であるダンジョンコア。
ダンジョンを作り上げる上であらゆるものを提供してくれる謎のシステム。
ブライはコアに、ダンジョンとは何ができるのか。
その基本とも言える質問をした。
研究者として色々知識はあるのだが、その上で、聞いてみたくなったのだ。
ダンジョンというものについて、コレはどう答えるのかと。
『平たく言えば……、なんでもできます』
端的に。
とても明確にコアは回答を示した。
『あらゆる人間を喰らい尽くす魑魅魍魎巣食う魔窟とするも良し、安全安心子どもたちの遊び場一大テーマパークを築くも良し、ちまいモンスターを狩り生き延びるぐらいの小規模ダンジョンとして隠れ住むも良し』
そして。
とコアは続ける。
『魔王として君臨し世界を混沌に落とすも、また良し、です』
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