30人が本棚に入れています
本棚に追加
今年もやって来た四月馬鹿
いつ、誰が始めたのか、よく分からない。
年に一度だけ嘘をついてもいいという謎の風習。
それが、四月馬鹿だ。
フランス・ヴァロワ王朝のシャルル九世の時代から始まったという説もあるけれど、それすら嘘かも知れない。
始まりの由来さえも眉唾なこの風習がヨーロッパから伝わって日本に浸透し、人々が四月一日にこぞって嘘をつくようになったのは、大正時代かららしい。
ただし、大正時代の日本人たちは、まだこのお馬鹿な風習に慣れておらず、あちこちで騒ぎになっていたようだ。
生真面目な日本人たちは、嘘をつくのも全力で、ちょっとシャレにならない嘘をつく人が多かったからだ。
☆ ☆ ☆
最初のコメントを投稿しよう!