第1話

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第1話

『やっと逢えたね』 『長かったな』 『もう逢えないかと思った。でも、神様って本当にいるのね』 『それはどうかな。僕はこれは必然だと思っているけど』 『ふふ、あなたらしい。相変わらずだわ。……ねぇ、本物?触れてもいい?』 『いくらでも』 『あなたも触れて、幻じゃないって信じて。……信じさせて』 『うん。ここに、いるよ。きみこそもう勝手に消えるなよ。あんな思い、二度とごめんだ』 『大丈夫、消えたりしないよ。……ね、私、これからずっとあなたの側で生きていけるかな。そうなら嬉しい。“すき”って言っても、私、消えたりしないよね?』  不安に揺れる瞳。  あの時言えなかった言葉を、今こそきみに。 『うん、きっと大丈夫だ。僕も………きみが、すきだよ』  これは、前世から繋がる約束の物語。
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