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「にゃー」
子猫が何を考えてるの?と言いたげな目で見つめてくる。
私は子猫の喉を撫でながら、君と私は似てるなって考えていたんだよ、と答えた。
『君を見ているとあの子を思い出すんだ。あの子も君と同じように、強く逞しく生きていた』
強く逞しく…。決めた!
「君の名前は『勇雄』にしよう!勇気の勇に英雄の雄と書いて『いさお』。どうかな?」
「にゃー!」
勇雄が嬉しそうに鳴く。
「そうかそうか、嬉しいか勇雄!これから君は私の家族だ!」
「にゃー!」
これから先、この障害のせいで辛い思いをすることもあるだろう。しかし、私は一人ではない。家に帰れば勇雄が、実家に帰れば両親がいる。一人と一匹、仲良く頑張っていこう。
「よろしくね、勇雄!」
「にゃー!!」
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