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最愛の人よ…
『会いたい時に会えない関係も素敵だよ』って強がってみせた
あなたは電話の向こうで静かに笑って居るのだろう
時は経ち…。
愛する余りに我慢の限界は頂点へ
『もう別れる』
心にも無い嘘が口を突いて出た夜
あなたは言った
『お前を苦しめる為に付き合ってるんじゃないよ。ごめんな。こんなに愛してるのに…別れよう』
初めて聞いた言葉
涙が溢れて声にならない
そっと置いた受話器
私はなんてバカなんだろう
二日後。
友人からの緊急連絡
彼は天へと召されたのだ…
車の衝突事故
あなたは帰らぬ人となった
今でも夢に現れては私を優しく抱き寄せる腕
いつになったら私を解放してくれますか?
嘘をついてあなたを試した私への罰なのでしょう
ねぇ…あなた
私は幸せになる事さえ許されないの?
ねぇ…あなた
どうかどうか消えて下さい
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