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儚くて…
小さなグラスの中の氷のように溶けてしまえたら
その短い運命の時を精一杯過ごせるのにね
闇夜に見る夢の世界は恐ろしく私に何かを知らせようとしてる
消えかけた恋心を呼び起こそうとする陰に引き摺られ
やがて妄想でしか幕を開けられない自分自身に酔いしれているわ
くわえた煙草の先を見つめて火を点けようとする震える手
あの時、君が両手を差し出し風を避けてくれた
さりげない優しさに意味が無いのなら
好きになる私の意味も無い
君の前で死ねるなら
どうか最期まで飲み干して欲しい
感情を持たないはずの氷になって
すべてを失える日が来るのを待ってる
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