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終止符
もぅこれ以上悲しまなくていい
もぅこれ以上傷つけ合いながら無理に恋人を装う必要はないから
夢を見ていたんだね君は
いつだって本当は弱さに悔いていたのに…
いつの日からか笑えなくなっていた
自分自身をコンクリートの壁に叩き付けていた
ごめんよ。
抱き締めてあげる事も
慰めてあげる言葉も
何も僕は君にしてあげられなかった
シャツの袖、右手で掴んで
〝別れたくない〟って声にならない叫び
聞こえていたのに振り切って
聞こえないふりしてた
もぅこれ以上苦しまないで
あと少しで楽になれるから
きっと違う誰かが直ぐに現れて
そして君の白い手を握り締め
明日へと歩いてくれる
君の歩幅に合わせて…きっと。
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