プロローグ

2/2
前へ
/187ページ
次へ
西暦 2030年 8月1日 ごくありふれた日常の世界に、その出来事は起こった。 人々は、こう叫んでいた。 パンデミック。 アウトブレイク。 審判の日。 最後の審判。 終末の時。 その日、人類の前に現れたのは人を食べる怪物。 動物園から逃げ出した肉食動物。 人工知能が暴走したロボット。 そして、狂い始める人間。 正気を保とうとする人間。 生き残る為に物資を奪い合っていく生存競争。 どこから始まったのか? どうして始まったのか? 人間は思い知らされる、そして気づかされる。 人類が長い年月をかけて造り出してきた科学の結晶が崩壊すれば、人間はその科学の結晶に飼い慣らされていたペットに過ぎないのだと………
/187ページ

最初のコメントを投稿しよう!

127人が本棚に入れています
本棚に追加