ひねもす桜

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枝の下 流れる川に 花筏 ゆっくりと 進む筏に 奪われて 刻が経つのも忘れ 膝を折って ずっと眺めていた 春風は 舞い散る桜 たぐり寄せ 身を寄せた 桜に染まる アスファルト 宵が来るのも忘れ ただひたすら じっと見つめていた 汗ばむ陽気が カップの氷まで溶かす 桜の季節に 上澄み珈琲を持ち 一瞬を胸に閉じ込めた 命ある限り 刻とたわむれ 風を感じたい
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