2人が本棚に入れています
本棚に追加
カサカサカサカサッ
茂みを掻き分けて
あのゴキちゃんがやってきた
カツァリダ
(ゴキちゃん)
「うひゃあ…!」
大木さんの頭の葉っぱの隙間から
下を見るとカツァリダがカウスさんに睨まれていた
虹色鳥
カウス・コザー
「よう、ゴキブリ…なにかようか?」
カツァリダ
(ゴキちゃん)
「はへ…オマエは…」
カツァリダはカウスさんに
視線を向けてる
虹色鳥
カウス・コザー
「おれはカウス・コザーだ
この森を根城にしている…」
カツァリダ
(ゴキちゃん)
「オイラ、美味しくないよ!
食べないでね!そうだ…!
この辺りを茶髪の可愛い女の子が
通ったと思うんだけどみてない?」
可愛いかどうかはさておいて…
アタシのこと…かな?
虹色鳥
カウス・コザー
「茶髪の可愛い女の子…?
ああ、その子なら…この茂みを
横切ってあっちに行ったぞ
向かい側の茂みだ…」
カツァリダはカウスさんが
指差した先に視線を向ける
カツァリダ
(ゴキちゃん)
「ありがとう!ご親切にどうも!」
カサカサカサカサ…
カウスさんが指差した先の茂みに
飛び込んでいったゴキちゃん…
アタシは小さくため息をついた
大木
ビッグウッズ
「ほ?大丈夫かね…人間の乙女よ」
軽くワシャワシャと揺れる大木さん
最初のコメントを投稿しよう!