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 ツー・ツーという音と共に残された良平は、「ちっ」と小さく舌打ちして、シャワーを浴びにバスルームに向かった。結局、こっちが相談したいことは、佐和は何も言わせてくれない。 「まったく、どっちが年上だよ」呪詛のようにそう呟いて、良平は粗雑に服を脱ぎ、浴室に入る。酒の酔いが今頃になってぶり返したのか、良平は立ったまましばらく呆然としていたが、はっとしてシャワーの蛇口をひねった。 シャワーを頭から浴びながら、「マサさん、いきなり、辞めるかもって、そりゃないっすよ」と、良平はがっくし肩を落とした。
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