Second part【後編】

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「一騎討ちの前に1つ質問して良いか?アリス准尉?」 「私も貴方に聞いておきたい事があるから良いわ」 ロメオとアリスは申し合わせた様に武器を一旦納めて会話を交わした。 「アリス・月島…何故貴様はあんな腐った連邦政府にいるのだ…俺はティターンズに在籍していた頃、バスクの言いなりに動いて来た、だが、奴等は表立ってジオン残党の掃討と言いながら裏ではネオ・ジオンに加担した、あの瞬間に俺は結局ティターンズも地球に住む連邦の高官共と大して変わらないと悟りティターンズを離れた…しかし、ネオ・ジオンの根幹は地球連邦とティターンズを掌握し好条件を引き出してジオン公国再建を企てている…それは良い、だが、何故貴様はまだあそこにいるんだ?」 「私はネオ・ジオンがジオン公国を再建しようが地球連邦とティターンズを掌握しようが関係ない…私の正義とは戦争のない平和で友好的な関係が出来るのならその手助けをしたいと思う事、そして地球に住もうがスペースコロニーに生活しようが権利は平等にあるものだと考えている、その過程で武力による無差別殺人が起きているのならその氷山の一角でも止めれたらそれで良いの…地球連邦に居るのはそんな武力制圧をしようとするネオ・ジオン軍に一矢報いる為、軍人で無ければそれすらも出来ないからこうして軍に在籍している、それよりロメオは何故ネオ・ジオンに加担しようとするの?」 「大した事ではない…俺はあの腐った連邦政府を叩き潰す為にネオ・ジオン軍に加担した、今の連邦政府高官共を根絶やしに出来るのはハマーン様しかいないからな…必然的にそうなった迄」 「お互いに会い入れる隙はないと言う事ね…ならば軍人として貴方方を排除しないとならない」 「それは俺も同じ事、貴様の様なパイロットがまだ居ると言うならそれを排除して進むのみ…さて、余興は終わりだな、アリス…そろそろ決着と行こうじゃないか…お互いに軍人としての責務を果たそう」 「そうね、ロメオ…運命は簡単に変えれない、ならば誇らしげに戦い、勝敗をつけるのも我々軍人の責務だから…」 お互い遠隔武器を手放してビームサーベルを構え意識を集中させるアリスとロメオ…ふと何かをアリスが感じた瞬間、ロメオが動いた。
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