Prequel 【前編】

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資料が出回らない様に偽物を含む5隻の宇宙艇にそれぞれジュラルミンケースを渡し、別々のルートで動く私達、そして最も小型で機動力のあるこの駆逐艇コスモゼロに本物は積まれて私はその護衛役に目覚ましい活躍をしてきたZガンダムの簡易的量産機ZplusC1型とヌーベル・ジムⅢと呼ばれる新型のジム3機を配下に加えられてこの船に搭乗したのである。 駆逐艇と言う小型輸送艇なだけにMSは5機が限界だったけど、Zplusの活躍はニューディサイズ戦での活躍が認められていたためか四機編成のツキシマ小隊として行動を命令された。 つまりはZplus1機でジムⅢの二機分は働ける…そう言う甘い考えだろうけどMS戦はパイロットの技量が肝の戦い、ニューディサイズ戦で名手の3人が乗っても最後は二機が撃墜され一機は大破してるんだからこの考え方もどうなんだろう…と思う。 それでも既にアクシズ軍改めネオ・ジオン軍としてエゥーゴと一触即発の状態にある中、エゥーゴ寄りになった連邦で高性能のZplus1機でジム二機分と言うのはパイロットの技量、私の技術次第だ。 しかし、Zplusを任された以上、私はこれまでの飛行技術を駆使して万が一には戦わないと行けない、と言う使命感はどうやら持たないとならないみたいだけど、ティターンズが事実上消滅してネオ・ジオン軍はエゥーゴと睨み合いをしてる中、こんな小さな小型船を狙う様な敵なんているのだろうか? 今回も、何事も無く任務は終わりそう… そんな矢先にコスモゼロ艦内に緊急事態を知らせるエマージェンシー音が鳴り響いた。 続けて私を呼び出す艦内放送、慌てて私は部屋からブリッジへと急いだ。 「どうしたんですか…中尉?」 「敵らしき部隊にロックオンされた様だ…こんな中途半端な場所で何者だ?」
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