Prequel 【前編】

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中尉と言うのはこの駆逐艇コスモゼロを取りまとめているリー・ヨンス中尉の事、彼は入隊からこれまで様々な小型艦のキャプテンを務めて来た男性…私も何度か護衛任務で共に行動してきた。 監視レーダーを見ると5つの点がかなり前方からコスモゼロを目指して向かっている 「准尉、MS部隊を出せ、こいつは少し厄介な事になりそうだ!」 「了解しました、相手は?」 「5機の内四機はハイザックだ、あと一機は分からん…たが、機動力は高い機体だ注意しろ!」 「解りました!ラナ、ルエン、マーセル、行くよ!」 『了解しました!』 3人は私の部下でラナ・ミウ曹長、ルエン・ティエン上等兵、そしてマーセル・マシュナー上等兵…何もパイロットだ、ジムⅢを扱うのは初めてだけどそれまでのジムでは経験を積み重ねている。 私達はデッキに降りるとそれぞれのMSに搭乗して指示を待った…程なく 「月島准尉!もう一機はザクⅢだ、最近の機体だったから解らなかったが、ハイザックとは比べ物にならない、Zplusで奴を頼むぞ!」 「了解!ラナ、ルエン、マーセル聞いた、ザクⅢは私が引き受けるから貴方達はハイザックをお願い!…行くわよ!!」 『了解!』 順次部下達が船を飛び立ち最後に私とZplusがカタパルトに乗る 「アリス・月島…Zplus行きます!!」 それと同時にカタパルトが移動し、タイミングを計って飛び出す、姿勢制御を取りながら機体を加速するとセンサーの先に敵を捉えウェブライダー状態で更に加速、Zplusは可変式MSだからジムⅢより機動力は高い、先行して機体を可変してMSにするとビームスマートガンを構えて先制攻撃を仕掛けた。 威嚇だから勿論照準には入れていない、当然相手側はそれを交わして陣形を組む、すかさず部下に命じてザクⅢからハイザックを離すとアリスのZplusは機動力を行使してザクⅢと交戦状態に入った。 「コスモゼロには近づかせないから!」 アリスはそう言うと近接戦に持ち込みビームサーベルを抜いてザクⅢに仕掛けた。 「チィッ!…何でゼータが居るんだ、いや、こいつはゼータガンダムではない、そっくりの偽物」
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