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アリスの繰り出す正確な殺陣捌きにザクⅢを操るロメオも少し後ずさりながらビームサーベルを抜いて応戦、打ち合うと閃光が光る、一進一退の白兵戦を展開していた二人はある瞬間機体同士が触れ合いロメオはこの強力なZplusを操る人物に接触を試みた。
「その技術、ど素人ではないな!貴様は何者だ!」
するとアリスが答える。
「地球連邦軍Zplusパイロットのアリス・月島准尉…貴方こそ何者?」
「俺か?俺はロメオ・バルージ中尉、元ティターンズ所属のパイロット、今はネオ・ジオン軍ロメオ中隊隊長だ!悪いが手土産に船と貴様のZplusを頂く予定だ!」
「させない!私がいる限り船もこのZplusも渡してなるものですか…嘗めないで貰いたい!」
「ならば力づくで奪うまでだ!!」
ほんの瞬間の会話、すぐさま離れるとアリスは頭部マシンガンを放ちながら距離を取りロメオのザクⅢもビームキャノンを放ちながら距離を取る、お互い譲らない一進一退。
しかし、最初に戦線を離脱したのはロメオ中隊の方であった。
二人の戦う背後の方で爆音がするとハイザック一機がラナ曹長の攻撃で大破、同時にザクⅢの操作パネルにレッドシグナルが点灯、エネルギー切れのサインを表示した。
「チッ!仕切り直しか…アリスと言う女、どうしてやりやがる、まさかまだ腐った連邦にこんなパイロットが居たとは不覚といえば不覚」
ロメオは退却信号弾を放つと散らばる隕石を盾に戦線を離脱した。
「我々も引くわよ、奴らはまた来る!準備を整えておきましょう!」
『了解!!』
アリスの指示で四機のMSはコスモゼロに帰還、再加速を掛けるとコスモゼロは宙域を離脱し次の目標へと進んだ。
「お疲れさん、准尉…少し休め」
「大丈夫です、それより何処へ?」
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