Prequel 【前編】

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「月島准尉?」 「ああ、昔あの子の目に希望を感じたんだ、カミーユやアムロ、ファの様にな…」 「腕の立つ人なんでしょうか?」 「ああ、もし、あの子が部下にいたら恐らくは力になっていたかも知れない…あの子の目の中にはなんて言うか希望が詰まっている様に感じた」 「あの方もジュドーの様にニュータイプなんでしょうか?」 「さぁな、ただ、少なからず良いパイロットである事は間違いないだろうと思う、Zplusを任されてるんだから実力は高いと思うぞ」 「Zplus…ですか?」 「Zplusはゼータの簡易的量産機だが数が少ない、一部の隊長機として配備されてるものだ…通信はできるか?」 「可能です、繋ぎますか?」 「頼む、知り合いの船だ挨拶くらいはしても支障はないだろう」 アーガマが無線をコスモゼロに繋いできた、リー中尉が応対する。 「お元気そうで何よりです…少佐、いや中佐殿でしたな」 「構わんよ、君と知り合ったのはまだ私が少佐の頃だからな、それで今は何処へ?」 「機密資料の運搬です、しかし、ザクⅢが率いる部隊に狙われて月島准尉らのお陰で難を逃れてラビアンローズに寄港した次第です」 「そうか、月島准尉はどうだい?リー」 「准尉はかなり腕が良い様ですね、先の戦いでもザクⅢと互角に戦いましたから」 「それは上々だな…月島准尉はいるか?」 「はい、隣に…モニタへ繋ぎます」 コスモゼロのモニター画面にブライト中佐とファが並ぶ姿が映し出され、クルーは再度敬礼をする、ブライトも敬礼を返すと早速アリスを見つけた。 「久しぶりだな、アリス・月島准尉元気か?」 「はい、ブライト中佐…相変わらずこんな事をしております」 「護衛任務も大事な任務だよ、アリス准尉、君達が居なければ機密が敵の手に渡ってしまうからな、しかし、君がZplusを任されるとは正直驚かされたよ…私もな」 「ブライト中佐…ありがとうございます」 「本当の事だ、確約はできないが君が任務を終えたらこちらにこれる様配慮してみよう、アムロもカミーユもクワトロ大尉も不在の中我々もかなり苦慮しているんだ、今度アーガマの新型ネェル・アーガマ就航後になるが、私の元で戦って貰いたいと切に願っているよ」 「その時は宜しくお願いしますね、中佐」
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