Prequel 【前編】

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凡そ10分と極短い会話だったがアリスは感激のあまりリー艦長に飛びついた、その後離れると傷ついたアーガマはラビアンローズへ…コスモゼロは運用航路に戻り進んだ。 その日、緊急の報告書がコスモゼロにも届いた、内容は『反乱分子として連邦政府に反旗を翻してペズン紛争を起こしたニューディサイズが大気圏突入を前に全滅し紛争は終結した』と言うもの。 状況は刻々と変化し、遂にはネオ・ジオン軍とエゥーゴ軍が衝突の兆しを迎えた。 4月7日… 航行するコスモゼロに再び危機が襲った、前回の戦いを仕掛けてきたロメオ中隊が部隊を増強して再度仕掛けてきたのである、現れたのはザクⅢを先頭にガザDと思われる二機を加えた計7機、対するコスモゼロの艦載機はジムIIIから後期設計型のヌーベル・ジムIIIに変更されて再配備された3機とZplus…それでもアリスには自信があった、ブライト中佐の零したセリフを思い出し自分を始め仲間を鼓舞して居たからだ。 「順次、MS隊発進、アリス准尉頼むぞ!」 「了解!Zplus出ます!!」 先行した3機のヌーベル・ジムIIIに続いてアリスのZplusがコスモゼロを離れる、コスモゼロは対戦闘様に主砲を解放して備えた。 交戦するアリス小隊の面々、アリスはザクⅢ、ガザDの三機を相手にしても臆する事なく対応、ロメオもそれにはかなり手間取っていた。 「アリス・月島…前回よりも腕を上げてきて嫌がる、しかし、あのジムIIIはなんなんだ?以前の物よりも性能が上がってるじゃないか…」 ザクⅢのビームサーベルも空を切り、ガザDの攻撃も巧みにかわすZplusハイザックはヌーベル・ジムIIIの前に苦戦を強いられている。 おまけにコスモゼロから放たれる支援攻撃に部隊は徐々に後退、たった四機の敵に翻弄され、更にはヌーベル・ジムIIIの機動力にハイザック二機が大破させられた。 「ろくな戦力など無いはずなのに…」 アリスはザクⅢを牽制しながらガザDを砲撃する。 「チッ!隊長、このゼータ擬きやります」 「知っている、しかし、手土産もなしにハマーン様に合わせる顔もないだろう」 「しかし…うわぁ!」 ガザD一機が被弾した。 「くっ!…ゼータ擬きめ…」
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