第三章 ~|天災《・・》は冒険に旅立つ~

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「というか、今朝話しただろう。1人この寮に新入生が入ると。もしや忘れていたな?」 「ギクッ」 ´ギクッ´という擬音を口に出す人は初めて見たかもしれない。 「まあいい。そう言えばさっきの消火の件はどうもお世話になった。あれが無ければ、火の手が酷くなっていたかもしれない。ありがとう。これで、修理費用が浮くよ。」 「……!」 クレアさんの一言で、ギクッとしてた人(・・・・・・・・)は顔を青ざめさせた。 いや…もうね、コントにしか見えなくなってきた。 「えっと…この場合、修理費用は誰が…?」 「あ、普通、それは学園持ちなんだけどね。損傷がひどい場合は私持ちなんだよね。事故や事件を起こしたってことで。」 「へぇ…」 それは難儀なものだね。 「その原因に支払いを原因の生徒に行わせることも出来るんだよ。今回みたいなのとかね。」 「はははは…」 その原因が壊れていた。なんかもう、全てを諦めているかのように。
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