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そして思考加速が終わり、世界が動きだす。
…ボトッ。
「……え?」
「「…は?」」
そこには、胸から小さく血を吹き出しながら微かにぴくぴくと動きながら絶命する小動物がいた。
さっきまでぴんぴんしてた動物が即時に絶命してたらそりゃビックリするよねと思いながら、僕は構えを解いた。
「おい!なんの騒ぎ…。
…これはお前がやったのか?」
騒ぎを聞いてなのか、アルヴァさんが全速力で駆けつけてきて呟くように、僕を庇った青年に聞いた。
その青年は、何がなんだか分からないようで、しばらく固まっていた後、何かに気がついたように首を横にひたすら振って否定を示す。
「違う!俺じゃない。
気がついたらこんな状態に…。」
そんなセリフに、目線は僕に集まった。
「えっと…?」
「まさかお前さんなのか?」
結果、よくわからない空気になった。
「あ、はい。」
「「はぁ!?」」
「お前治療師じゃねぇのかよ!」
「僕、近接も遠距離も行けますけど…」
「おいおい…なら初めから言ってくれよ…。」
勝手にそう扱ってよくわからない感じになったのは皆なんだけどな…まあ、僕が初めに出遅れたのが理由だと思うから、何も言えないんだけど。
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