第四章 ~|天才《・・》は冒険で花開く~

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「…にしても、こいつを一撃か。 こいつぁ一癖あって、俺でも苦戦するんだが…」 アルヴァさん曰く、このウサギみたいな魔物はエレーラビというもので、ラヴィとかいう魔物の変異種だそう。 草陰に隠れて獲物を待ち、持ち味の駿足で飛び付いて捕食する。 特にこの変異種の素早さは凄まじく、気が付けば噛まれて怪我を負わされ、後に原因不明の熱に悩まされた後に全身が苦痛で満たされて死に至るとのこと。 それって狂犬病かなにかなんじゃ…なんて思ったけど、多分感染病の知識が出回っていないのかもしれない。 とまあ、結構な早さなのでまず避けられないそうだけど…僕は避けるどころか、ましてや一撃で仕留めた訳だから、僕の立ち位置も変更する話へと至る。 それから理由を説明しているうちに、結局近接遊撃しながら回復支援する形となった。かなりオーバータスクな気もしなくもないけど。
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