第四章 ~|天才《・・》は冒険で花開く~

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「さてと、ちょっといいか?」 「あ、はい!」 アルヴァさんに声をかけられ、手招かれるままに皆が散った逆方向に向かう。 そして近くに人がいないことを確認して、小声で問いかけられた。 「少し確認したいんだが、お前さんはランクを偽ったりはしてないな?」 「…はい。嘘はついてないです。」 暫く無言で反応を見られる。 ものすごく気まずいんですが。 「……そうか。なら本当にランクは4なんだな?」 「はい。」 「…わかった。ただ、君のお陰でここまで安全に来ることができたのは事実だ。感謝している。 これだけは言わせてくれ。一応回復を担当できる者が君だけだったが、どうにかなってくれたのは君の実力の(たまもの)だ。ありがとう。」 その表情から、彼は心の底から思ったことを口に出していることは分かった。 「こちらこそ。ありがとうございます。 ここまで彼らを纏めあげられたからこそ安心して来れました。」 彼は僕の言葉に少し驚き、ゆっくりと力強く頷いた。
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