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その後、特に何かあるわけでもなく、さっきまでに助けた人にお礼を言われる程度のイベントをこなしていた。
簡単な食事をとる者、仮眠をとる者、積極的に雑談を行う者。それぞれ分野は違えど同じ冒険者として、知識を共有する者。
暫くの間、のんびりとした空気のなかを過ごした。
そしてそれほど時間がたたないうちに別の集団が合流する。
それと同時に、アルヴァさんから号令がかかり、先程のように集合することになった。
高ランクの集団はなんと無く疲れたようすで、ぞろぞろと集まってきた。
そりゃそうだ。僕らが相手にしていた魔物のほとんどが逃げ出して傷だらけになっていたのを倒すよりか、無傷の…ましてやかなりの数を相手に戦ってきたのだ。疲れるのも当たり前のこと。
そんな中には、ゲートを出る前に話しかけられたあの二人の顔も見えたけど、二人ですら擦り傷があった。それほどにキツイ前線だったということだ。
何気によくわからない厳かな雰囲気になってはいたけど、そんな中でアルヴァさんは口を開いた。
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