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彼女は、僕達がゲートを出る前に話しかけてきた高ランクの魔法使い…だったはずだ。
彼女の言い分だと、これを考えたのは彼女では無いってこと…。少し複雑になってきた。
そんな感じで空気をぶった切ってくれた彼女のおかげで、辺りがざわめいてきた。
そこにすかさずアルヴァさんが割り込んだ。
「…それでは、集会は終了とする!
高ランクは各自簡易救命用拠点の素材を出してくれ。各自に配布されたアイテムバックに入ってるはずだ。
他は、設置の手伝いを頼む。
散開!」
「「…うす!」」
さっきより男率が増えた掛け声が辺りからあがった。
ちなみにほとんどが高ランク側から。
何となくだけど、僕達側は何か萎縮してる様子に思えた。
特に数少ない女性陣は半分が僕の心配、残りのもう半分くらいが高ランク側の最低男達を睨んでいた。
その顔は悔しいけどランクの差があって言い返せないと物語っていた。
僕に対するイヤらしい目線は体を嘗め廻すように変化して、未だに感じた。
本当に不快だ。
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