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それからすぐに呼び出しがかかる。
仮拠点も早々に造り上げられ、低ランク組は後方からの支援をまかされ、高ランク組は前線で殲滅という指示が出された。
指示を出したのは高ランク側のリーダーらしき人。
高ランクは側は最高ランクがリーダーをしているわけではないようだ。もしかしたらベテランだから選ばれたとか?不明だけど。
服装は何か黒い革でできた上下に、弱点のみを銀色の小さな金属片で固めていた。
結局何の素材かも分からないんだけど。
とりあえず言うと、裕福そうな雰囲気はあったとだけ印象を述べる。そして、非常に若い。
多分だけど20代位だと思う。
微妙に下らない話を考えながら、話は進む。
「よし、各自状況を見ながら行動をお願いしたい。
それでは散開!」
明らかに裕福そうな服装だけど、所々しっかりと
彼のその号令に、皆は行動に移る。
僕も動こうとした…そこで呼び止められた。
「それで、君だね。今回の後続で噂の救世主とやらは」
うわ。
嫌な予感。
「救世主とは分かりませんが、回復はしましたけど…何でしょう?」
面倒な予感を露骨に出しすぎてしまったかもしれない。
そんな僕の素直な返答に、答えを見つけたのだろうか。
少し微笑みを強くした。
「…すまないね。君の噂は彼から聞いていたんだ。」
「…彼?」
僕の発言に、目配せで彼だと教えてくれる。
そこには、一生懸命指示を出すアルヴァさんの姿が見えた。
僕の目線から察したのだろう。ちらっと見て、頑張れとジェスチャーをした。
少しイラッとした。
「それで、君の戦闘能力と回復支援は棄てがたくてね。
君には前線寄りの位置で守りを固めてほしいんだ。
…というより、指示出しすらお願いしたい。」
「…はぁ!?」
またもや荒れそうな予感がしてきたのは言うまでもない。
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