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「でもね、前線にいてほしいのは本当なんだよね。
ボクとしては後方支援で回復に徹して欲しいんだけど、彼女がね…。どうしても君を前線に出したかったんだってさ。」
「彼女…?」
「そう。キアラ = エベール。彼女の推薦。」
まさかの名前が出て来て驚いた。
少し根に持っていたのか、あの時チラ見した時に決めたのか…。
「そういえば、彼女からの伝言があったんだよね。
…´「魔力操作で私に勝つなんて良い度胸。精々頑張りなさい。」´だってさ。
何したんだい?気に入られてるみたいだけど。」
僕は無意識に首をかしげた。
これって気に入られてるんだろうか。
彼はそんな僕の様子を見て少し思わせ振りに微笑むと、彼は続けた。
「とりあえず、君には前線に出て全体支援をお願いすることになりそうなんだけど、大丈夫?」
僕は少し考えて、答えを決めた。
「…頑張ってみます。」
その言葉に、彼は再び笑みを見せた。
…――
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