第四章 ~|天才《・・》は冒険で花開く~

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…―最前線。 それはとても荒々しい雰囲気に包まれる。 ただし、どうやらここではそんな常識のような光景は見ることはなかった。 何故なら…。 というわけで、僕は最前線にて殲滅戦を仕切っていた。 どうしてこうなった。 とまあ、あれから細かい仮拠点の調整が済み、それから周りの安全が確保された後に日が落ちたのでそのまま休憩となった。 交代で見張りながら早朝まで休んだ後、活動開始。その後何事もなくのんびりとした空気の中殲滅する。 どうも昨日と比べると、数が極端に減ったらしい。 ただ、大きさが段違い。一体ごとの強さが明らかに強くなっているそうだ。 そして同時に弱い種が全くいない。恐らく逃げ出したか、食べられたか…。 僕はこの現象をなんとなく知っていた。 というより、なんとなく予想はしていた。 そして、僕がさっきみたいに守りつつ…という感じで戦っていた結果。 「多分だけど、僕より君が先行した方がいいんじゃないかな?」 なんて貴族様様が言うものだから、成り行きで先導を引っ張る立場に昇格したわけだ。 どうしてこうなった。
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