第四章 ~|天才《・・》は冒険で花開く~

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なんだか良くわからない感じで先導することにはなったものの、結局はそのおかげで怪我人がほぼいなくなった。 元々連携の取れていた環境は、そのような経験が無かった僕にとっては結構美味しいものではあったので、尚更嬉しい気分だった。 そして、本当に何事もなく次々と出現する合成獣(キメラ)のような怪物を斬っては走り、走っては斬ってと比較的平穏な雰囲気の中、殲滅戦は恙無(つつがな)く進んでいく。 ちなみに、そんな物騒な光景が平穏だなんて思ってるのは僕だけだと何となく感じてはいるから、気にしないでほしい。 そして、とある地点にふと僕は立ち止まった。 何故かと問われると、とてもシンプルだ。 そこに、森が無かったのだから…―。
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