74人が本棚に入れています
本棚に追加
ドキドキドキ…。心臓が破裂しそうなくらい音を上げる。
先輩は、ドキドキしないのかな…?
そう思って先輩の方を見ると、薄っすら顔が赤かった。
「先輩、これ…」
繋がれた手を繋がれた手とは反対の手で指さす。
「何?嫌なわけ?」
先輩はぶっきらぼうにそういう。
「いや、そうじゃなくて…。ドキドキします…」
先輩と触れ合ってる手が熱い。
手から温度が伝わって、身体全体に回っていく。
熱くて熱くて、ドキドキして仕方ない。
「お前な…そういうこと普通言うか?」
「えっ…?」
「あー、ほんと無自覚…」
私はまた何か余計なことを言ってしまっただろうか。
でも、言ったことは本当のことで。
これ以上、手を繋いでいたら私の心臓は崩壊してしまう。
最初のコメントを投稿しよう!