プロローグ。

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「凄いですね……多才の趣味をお持ちで」 女性だったら かなり女子力が高い方だと思う。 ただし女性に限るが……。 ところで私にどうしろと……? 「ところで、さっき見たことは忘れろ!!」 「はぁっ?」 「まだ中途半端な状態でお前に見られたのは、 誤算だ!さっさと忘れてくれ……」 頬を染めながら言ってくる。 怒っているより 恥ずかしがっている印象だった。 あの鬼課長が照れている……!? こっちまで心臓がドキドキしてしまう。 「忘れないと……ダメですか?」 「忘れろ!!」 あ、いつもの怖い表情に戻っていた。 残念……驚いたけど面白かったのに。 忘れろと言われても……こんなインパクトな 状況を忘れるとか無理な話じゃねぇ? それに、もっと新たな課長の一面を見たくなった。 何かないだろうか? もっといろんな課長の隠している本性を 暴く方々は……? しかしなぁ~女子力高いか……。 いいなぁ~私なんてないのに。
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