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「大丈夫だよ。織田くん、好きな人居るみたいだけど絶対瑠花のことだから」
そう。私が告白するのを躊躇している最大の理由がこれ。織田くんには好きな人が居るらしいのだ。結構モテる織田くんが、告白をことごとく断っているのはこの為らしい。
しかし断られた人の大半は、私のことが好きだと勘違いするのである。
理由は私が織田くんと一番仲が良いように見えるかららしいのだが……。
私から見れば織田くんと話すときは緊張してしまってまともに話せないし、呼び方だって他の子たちは気軽に貴士と呼んでいるのに比べて私は織田くん。とてもじゃないけど親しいとは言えない間柄としか思えない。
「絶対違うよ。あー、やっぱり呼び出しなんてしなければ良かった……」
弱気になる私。
「良いから当たって砕けろ! 言わなきゃ万が一の可能性も否定させちゃうぞ」
紗奈は「このこのー」と言いながら私のこめかみをグリグリする。
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