午後1時、いつもの場所で-2

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胸がキュンと締め付けられる。 心が“好き”で溢れる。 触れられる指先から、太股の間から割りぶつかる彼の足から、触れ合う唇から熱を感じ身体全体が火照り始める。 「自分がこんなに嫉妬深いって知らなかった……」 キスの合間にぶつけられる思いに、胸が揺れる。 「私も……でもそんな准君も好き」 「本当?」 あっという間に素肌にされた。 同じく彼も。 素肌の彼の身体と自分のものが重なり、私は温もりを感じながら「本当。大好き……」と首に腕を回す。 電気をつける余裕もなかったのだろう、部屋は真っ暗。 だから思いきり身体をピタリとくっつけた。 膨らみが潰れるほど。 でもこの苦しさも好き。 「もう怒れないな」 怒れるはずない。 「准君は優しいから……」 結婚して小さな喧嘩はしたけれど、いつも折れるのは彼。 ひどく怒った彼を見たことがない。 「優しくなんかないよ」 そう言って、彼は横にゴロリと寝転ぶ。 顔と顔が近づきキスをされるとすぐ、彼の手が膨らみに伸び優しく触れる。
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