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本棚に追加どう答えたらいい?
准君の台詞に何を含んでいるのか読めず、迷ってしまった。
正直、働かなくていいものなら働きたくない。
けれどそれが彼の負担になってしまうのは嫌。
結婚となるとお金もいる。いつか子供もできるだろうから、貯金は多いにこしたことない。
“うん”か“ううん”でいいのに、一つの台詞に考えすぎてしまっている。
私はただ首を縮め、ぎこちなく笑ってみせた。
「僕はさ、あまり結婚にいいイメージがなくて……」
「え?」
一瞬寒気のようなものを感じた。彼は結婚しても距離をとりたいタイプなのかもしれない。“働きたい”と答えるべきだったのかもと焦る。
「ごめん、変な意味ではないんだ。いいイメージがないのは僕の両親が離婚しているからで……誤解しないで。寿々との結婚はまた全然、別」
なるほど……。
彼には悪いが少しホッとした。
「今も、そうなんですか?」
准君が小さく笑ってみせる。
それはどういう笑顔?
緊張が走る。
「詳しい離婚の原因は知らないんだ。けれど父も母も働いていて忙しそうにしていたから、すれ違っていったのかもしれないって今は思う」
質問の答えではないけれど、「そうですか」と納得してみせた。
「両親の結婚と僕たちの結婚を重ねてみているわけではないけど、僕はこれから先絶対に寿々と離れたくない」
「……准君」
「これは勝手な希望だけど……寿々が完全に家庭に入ってくれたら嬉しい」

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