112人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
彼の息がいっぱいに当たりくすぐったい。
「やっ、ダメ……」と声を漏らすと准君は「可愛い」と言い、ますます唇を這わせてくる。
普段優しい彼が意地悪に切り替わる瞬間。
私はそういうところも好きだけれど、甘い刺激に“ダメ”と身体をよじる。
准君は慣れた様子で私の薄手のセーターを下から捲り、簡単にブラのホックを外すと胸の膨らみまで手を伸ばした。
そして“見つけた”というように、ゆっくりと触れ始める。
「准君、やん……」
私から甘いため息が漏れる。
准君は首元から唇を離し、私を見つめた。
恥ずかしい。
今の顔を見られたくなく、俯きそうになる私の唇を“隠させない”というように彼は塞いだ。
しかし彼の手と指先はそのまま。
私の甘いため息はキスの合間に抜けていく。
准君は胸の膨らみの先端を摘まみ、優しくはじきとますます刺激する中、片手で私のセーターと中に着ていたTシャツごと一気に脱がした。
ひんやりとした空気が私を包み、ぶるりと震える。
「寒い?」
「……少し」
ブラは抜け落ちてしまったので、素肌。
“見ないで”と准君に胸を押し付けようとすると、それより早く彼がトップスを脱ぎ、身体をくっつけた。温かい。
「寿々の身体、柔らかい」
「……太ったかな?」
「そうじゃないよ、ここ」
准君は胸の膨らみに触れ、今度は唇を寄せた。
最初のコメントを投稿しよう!