好きになった方の負け-2

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するとすぐ私の後頭部に大きな彼の手が回り、より距離が近づき、彼から唇を吸われるようなキスを繰り返される。 嬉しい……。 心が喜びを上げる。 何度も角度を変えたキスをされ、唇が開かれると簡単に舌が絡められ、私たちの唾液が混ざり合う。 甘いため息と甘い水音が寝室に広がる。 私も夢中になり、准君の方を掴み、キスを受け入れしかけた。 甘いキスに心も身体も溶かされていく。 もっとほしいと感じた時、それを察したかのように彼が、逆にして私を押し倒した。 すぐにセーターとTシャツとブラを捲り上げられてしまう。 “寒い”と感じる間もなく彼は私の胸をあらわにすると先端に吸い付き、舌で転がし愛撫を始めた。 「寿々の身体、本当に綺麗だ……柔らかい……」 彼はこんな私の身体をいつも“綺麗”だと褒め、いい気分にさせる。 彼の作戦なのだろうか。 「准君……あっ……」と甘いため息が出る。 彼は作戦成功というように“ふっ”と、笑い息を吐くともう片方を指でこね、先端を甘く噛んだ。 身体全体に快感が走り抜ける。 私は大きく背をけぞらせた。 「気持ちいい?」 「……う、うん」 「素直な寿々可愛い」 「……准君」 彼はまた私を簡単にいい気分にしてしまう。
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