好きになった方の負け-2

16/23

139人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
それなのに腰を動かし、彼の指に快感を逃さぬまいと自ら強く押し付けてしまう。 「……気持ちいいんだ」 准君が笑う。 「……もう、や……」 そういうことを言わないで、と首を横に振るけれど、彼にまで届かない。 「可愛い寿々」 准君はクスッと笑うと彼の指を中へと沈めた。彼の指がゆっくりと出し入れされる際、蕾が刺激され、エッチな水音が響くのが伝わった。 准君は「すごいよ」と囁いて手のひらに秘所をこすりつけた。 指が動いているのが分かり、身体がキュンと締まる。 どんどん大きくなる水音が私を恥ずかしくさせる。 だけど、やめないでほしい。 矛盾だらけ。 私から「あぁ、ダメ!」と大きな声が漏れる。 彼の指が内壁を擦った瞬間、大きな快感を感じ悶えた。愛撫を少しも緩めようとしないので、刺激は続くばかり。 それなのに、彼は秘所に口付けてきた。優しく丁寧に舐められることで、快感が脳まで突き抜けるよう。 「やめて、准君。ダメ……」 「うん?」 「まだお風呂入ってない」 「綺麗だよ」 “ダメ”と続けたかったけれどもう、彼の口づけに敵わず、私の頭の中は真っ白。 大きな快感がまた、身体を突き抜けた。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

139人が本棚に入れています
本棚に追加