好きになった方の負け-2

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准君が腰をゆっくりと引く。 そして差し込まれる時、甘いため息が大きく溢れた。 「准君……いい」 そう言ってすぐまた、「准君、気持ちいい……」と続けた。 我慢ができない。 「可愛い声」 准君が耳元で囁くと、彼は腰の動きを早くした。 エッチな水音が寝室に響く。 それがまた私の気持ちを煽るよう。 「好き准君」 「僕の方が好きだよ。ずっとずっと……」 早まっていく動きに甘いため息は止まらない。 彼自身の硬さや熱が愛しくてたまらず、彼の首に絡ませている腕の力が強くなる。 彼の息が上がり、動きが激しくなることで、私の気持ちは高ぶるばかり。 彼も気持ちがいいのだと思うと、中がキュンと締まる。 准君の顔が見たい……。 私は腕の力を緩めて、キスをせがむ。 激しく重なる唇と唇からどちらからともなく舌が入り、唾液ごと絡まるよう。 熱くて熱くて、溶けてしまいそうだ。 彼が「んっ……」と短い声をもらし、身体を硬直させたのはそれからしばらくして。 嬉しい……。 彼の綺麗な顔が快感で歪んでいるのが間近でわかり、私は胸を揺らした。
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